ワイド版20巻を読みきり、大いに感動したのでちょっと書いてみます。
多くの方々はご存知ないことでしょうが、「風雲児たち」というマンガがあります。
関ヶ原に始まり幕末まで、江戸時代の著名人たちの足跡を軽妙なギャグと共に綴った名作です。
日本の歴史教育というものは、起こった事象、事件を点としてしか教えず、それがどういった時勢からきたか、後にどういった影響を与えたかという過去、未来を通じての流れではうまく理解させていないのではないかと思います。
例えば、前野良沢と杉田玄白が解体新書を訳した際、蘭日辞書が存在しておらず、おまけに二人ともオランダ語をさっぱり知らなかったということ、エレキテルで有名な平賀源内が、後世贈収賄の権化と評される老中田沼意次のブレーンであったこと、またその田沼意次が賄賂を受けたりしない清廉の士であり、倹約令をもって後世に名君と知られる松平定信が蘭学を禁止し、日本の文化的な歩みを止めてしまったということ。そして、今挙げた全ての人が同じ時に江戸の地に暮らしていたということを、どれだけの人がちゃんと理解しているか。
「風雲児たち」を読むことで、教科書に載っていたこともより深く理解でき、また教科書に載らない歴史というものが確かに存在しているんだなと実感することもできました。
いかに自分が無知であったのかという嘆きを、新鮮な驚き、また知の喜びと共に感じたいというあなたに、強く強くお勧めします。
とはいえ、小さい書店にはないだろうし、大きい書店でもあるかどうか……
また、ワイド版全20巻に加え、現在「幕末編」として9巻までが発行されています。全部買うと2万円近く。財布と本棚の余裕とじっくり相談した上でご決断ください。
テーマ:必見 - ジャンル:アニメ・コミック