続き続き〜
ちょっとだけ、発売までこのネタ続けてもいいかなとか思ったり。読者層完全に変わっちゃうんだろうけど(^^;
ま、あと1〜2回くらいでなんとか、ね……
新日本女子プロレスの大エース、マイティ祐希子。
長く選手として頂点を極めていた彼女だが、後輩の武藤めぐみや結城千種の成長、同期の選手たちの引退などを見て、悩んでいた。
遠からずトップの座を奪われるかもしれないという危惧。そうなった際の自分の進退について。そして、レスラーとして自分が何を残すことができたのかについて。
何かを見つけられるかもしれないと思い新人の入団試験を見に行ったものの、その悩みを晴らしてくれるようなものはなかった。
――このままで、良いのかな……?
悩みを抱えつつも、気晴らしにジムの付近を散歩する祐希子。公園を歩いていた彼女の目に、一人の少女の姿が映った。
――あの子、凄いバネ……!
公園内に設置されたバスケットゴールで、ひとりシュート練習に興じる少女。その瞬発力、跳躍力に祐希子の目は釘付けになっていた。
――さっき入団試験で見たどんな子よりも、あの子の方が輝いて見える。……ううん、間違いなくあの子なら……!
テン、テンテン……
立ち尽くしていた祐希子の足元に、ゴールに弾かれたらしいボールが転がってきた。無意識にそれを拾い上げる祐希子。
「あ、すいませーん!」
呆けたままだった祐希子は、ボールを受け取りにきた少女が差し出した手を反射的に掴むと言った。
「あなた、プロレスやってみる気、ないかな?」
「……えええええぇぇぇ〜〜〜っ!?」
これが、後に彼女の『後継者』と呼ばれることとなる少女、木村華鳥との出会いであった。
てな感じで(詳細を覚えてないのでかなり適当(笑))始まるこの物語、プレイヤーはこの新人選手、木村華鳥の入団からトップレスラーになるまでを追体験することになる。
先輩レスラーたちや、他団体に同期で入った草薙ひよこ、ソニア稲垣(この2人もプレイヤーキャラとして選ぶことが可能)との交流、勝利の喜びと敗北の涙とを繰り返しながら成長していく華鳥。
時が経ち、遂に一流レスラーの仲間入りをした華鳥のもとに、世界中の強豪選手を集めての最強決定トーナメントへの招待状が届く。
――自分を試してみたい。それに、もしかしたら祐希子さんと戦えるかもしれない。
自分のレスラー人生の母とも言えるマイティ祐希子に、成長した自分を直接見て欲しい。その思いを力に変えて、初戦で『仮面の貴婦人』チョチョカラスを、2回戦で米国最強のパワーファイターであるダークスターカオスを、そして準決勝では祐希子の最大のライバルであるビューティ市ヶ谷を。かつて、祐希子と激戦を繰り返してきた強豪たちを苦しみながらも破り、決勝へと進んだ華鳥。そして、決勝の舞台で彼女の前に立ちふさがるのは、日本のエースにして彼女の師、マイティ祐希子その人だった。
激戦、熱闘、好試合。この戦いを目にした人は、何と語るだろうか。
力、技、そして互いの、敗れ去った戦士たちの、また全ての観客たちの想いをぶつけ合う二人。鳴り止まぬ歓声は地響きとなって、リングをも揺り動かさんばかり。そして遂に、決着のとき。
疲弊した体で、それでも鋭いバックドロップを放ち、祐希子をマットに叩きつけた華鳥。祐希子に背を向け、トップロープへと登る。
大きく背を反らしながら跳び、体を回転させ、倒れたままの祐希子の上に腹ばいで飛び降りる。
祐希子が惚れ込んだその瞬発力、跳躍力を存分に生かしたその技の名は、ムーンサルトプレス。狙ってか狙わずか、祐希子の代名詞とも言える技をもって、この師弟対決は幕を下ろした。
ベルトを腰に巻かれる華鳥に背を向け、祐希子はリングを降りた。
翌日のスポーツ新聞には、『世代交代』の文字が躍った。
そして、その記事に隠れて小さい見出し。『マイティ祐希子、失踪』。
この直後、新女は空中分解寸前となった。元々祐希子のカリスマでまとまっていた団体だったこともあり、引退や脱退が相次いだのだ。
しかし、規模が縮小してしまった新女にあって、華鳥は中心選手として残留していた。
以下は雑誌インタビューからの抜粋である。
−武藤選手や結城選手も脱退しちゃったわけだけど、木村選手が新女に残留しようと思ったのは何故?
木村「そもそも、祐希子さんが新女に誘ってくれたおかげで今の私があるんですよね。だから、私が祐希子さんがいた場所を無くしてしまうわけにはいかないし、他の団体のマットで戦うなんてことも考えられないですし。新女こそが自分のマットだっていう意識はとっても強いんで。それとここだけの話、祐希子さんがあのままいなくなっちゃう人だとは思えないんですよ。いつかまたリングの上で会えるんじゃないかなって、そんな気がするんですよね」
−いつか、最強の挑戦者として祐希子選手が帰ってくる、と?
木村「あはは、そんな大それたことは考えてないですよ。確かに、今はたまたま私がベルトを巻いてるわけですけど、この先守れるかはわかんないですし。でも確かに、そうなれば良いなとは思ってますけどね。それよりも、祐希子さんがいなくなったことで新女は弱くなった、つまらなくなったって言われるのが嫌ですね。今までよりも強い、面白いプロレスを見せられるように頑張る。今はなにより、そんな気持ちが強いです」
こうして、新たな歴史が紡がれていく。その中心となって戦う華鳥はいつからか『マイティ祐希子の後継者』と呼ばれるようになっていた……
Fin
てなお話。ほぼ創作になっちゃいましたけど、即興の創作でこのくらい書けちゃうくらいに思い入れが強いんだってことが伝わってくれればと思います。
実際、それ以前に雑誌媒体なんかで過去シリーズの選手の名前なんかはある程度頭に入っていたこともあって、初めてプレイしたとは思えないほどに選手やゲームシステムに入り込み易かったと覚えています。
この後シリーズを遡って2や3をやろうと思ったのも、そのあたりの作品の予備知識があったことが大きな要因となっているんだと思います。
ちなみに、マイティ祐希子は第一作の主役、そしてシリーズ通しての一番の主要キャラです。だから、祐希子の引退=シリーズの終了というイメージがあったわけです。
ともあれそれから10年たって、いい加減待つのもやめていた新作が出ることになったわけです。
次回はサバイバーのお話ができるかな、やっと(^^;
しかし、気づいたら書きはじめてから3時間もかかってやんの。よく飽きなかったな、僕(^^;
テーマ:PCゲー - ジャンル:ゲーム