GUPPYの日々徒然

読めば何かの役に立つ、そんなblogを目指してみたり。

差別的魚名の改名について

2週間ほど前、日本魚類学会が「差別的魚名」の変更を発表しました。
以下に主な変更例を挙げておきます。

メクラウナギ→ホソヌタウナギ
オシザメ→チヒロザメ
メクラホラアナゴ→アサバホラアナゴ
セムシウナギ科→ヤバネウナギ科
バカジャコ→リュウキュウキビナゴ
テナシハダカ→ヒレナシトンガリハダカ
セムシイタチウオ→セダカイタチウオ
イザリウオ→カエルアンコウ
セッパリホウボウ→ツマリホウボウ
セッパリカジカ→ヤマトコブシカジカ
ミツクチゲンゲ→ウサゲンゲ
アシナシゲンゲ→ヤワラゲンゲ
テナシゲンゲ→チョウジャゲンゲ
セムシダルマガレイ→オオクチヤリガレイ
セッパリハギ→セダカカワハギ

学会によると、「メクラ、オシ、バカ、テナシ、アシナシ、セムシ、イザリ、セッパリ、ミツクチ」の九つの差別用語を含む魚名を改名したとのこと。
メクラウナギやイザリウオなど、前々から変更が噂されていたこともあり、驚きはなかったのですが、やっぱり違和感がありますね。

それよりも気になったのは、これらの差別用語ってとっくに使われなくなっている言葉なのではないかということ。
メクラ、バカ、テナシ、アシナシについては意味もある程度理解できます。セッパリ(背っ張り?)、ミツクチあたりもなんとなくイメージではわかります。
でも、残りのオシ、セムシ、イザリについては意味がわかりません。

一応調べてみたところによると、
「おし(唖)」話し言葉を発することができない人
「せむし(傴僂)」背骨が曲がって前かがみになっている人(せっぱりも似たような意味らしいです)
「いざり(躄)」足が立たない人
という意味の言葉らしいです。なるほど差別語なのかもしれませんが、はっきり言って、聞いたことも使ったこともありませんでした。
ここに、僕の感じた違和感の理由があります。
使う側も使われる側も知らない言葉ならば、もはや差別語としての体を成さないのではないか。また、このような改名発表をすることで、僕のようにどういう意味の言葉なのかを調べたりする者が現れ、改めて周知させてしまうことに繋がりかねないのではないか。無知であることが正しいと言うつもりはありませんが、誰も知らないのなら、また、知っていても誰も使わないのなら、その言葉は死んでいるも同然でしょう。今さらそんな言葉を持ち上げて、使わないようにと気を遣うこと自体が塞がっている傷口をわざわざ弄るような行為に見えてしまい、気持ちが悪かったです。

個別の名前で気になったものを少し。
・ヒレナシトンガリハダカについて。胸びれが無いことからこの名前に改名されたようですが、背びれや尾びれは当然あるようで。胸びれ=手と考えてのテナシハダカのほうがしっくりくるな、とか思ったり。あ、ちなみにハダカイワシの仲間なのでこんな変な名前なのです。

・ヤワラゲンゲについて。体がゼラチン質でやわらかいことから改名、とのことですが、それはゲンゲの仲間全体にいえること。この種が特別にやわらかいのではないんじゃないかという気もするのですが、どうなんでしょう……

・チヒロザメについて。深海性のサメということで、深みを意味する千尋とつけられたわけですが、深海性のサメというだけならばメガマウス、ラブカ、イモリザメなどがおり、特別に珍しいものではありません(もっとも、どの種も目撃された個体数がごく少ないので、そういう意味では珍しいのですが(^^;)

などなど、こんな名前でいいのかなと思うものもあるんですよね……

以上、今回はちょっとマジメに考えてみました。

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太陽を転がす虫

ファーブル昆虫記を読んだことのある人は多いだろうと思います。
その第一巻で、フンコロガシについて語っているのもご存知のことでしょう。
アフリカ大陸に広く分布するコガネムシの仲間で、ゾウなどの獣糞を後足で転がして丸め、作った糞玉の中に卵を産みつける。孵化した幼虫はその糞をエサとして育ち、成虫となって糞玉から出てくる。和名はタマオシコガネ、学名はスカラベ・サクレ(スカラベは甲虫、サクレは英語で言えばsacred=神聖な)。基本的な生態としてはこんなところでしょうか。

さて、そんなフンコロガシ。古代エジプトでは神の虫として崇められる対象でもありました。
糞玉を転がしている姿を太陽の運行と同一視し、太陽神ケペラの化身であると考えました。また、成虫となって糞玉から出てくることから、不死、復活の象徴としても崇拝されていました。また、なぜかオスだけしかいない虫だと思われていたようで、オス=戦士の守り神とも見られていたそうです。(ちなみに、ケペラ神は人の体にフンコロガシの頭という姿なのだそうですが、ちょっと想像がつかないです……(^^;)

このように神聖な虫なだけに、古代エジプトではフンコロガシをモチーフにしたアクセサリーが盛んに作られました。量も非常に多いので、エジプト展のようなものがあればほぼ間違いなく見ることが可能だと思います。大航海時代onlineで冒険家をやってる人なら、生物学の友として『黄金のスカラベ』を所有している方も多いことでしょう。また、エジプトのカルナック神殿にはフンコロガシの石像があり、その周りを7回まわることで願い事が叶うと言われているそうです。

以上、玉虫厨子(たまむしのずし)に本当のタマムシの羽根が使われていることから、甲虫の羽根を使った何かが世界中にあったりしないかと思って調べていて頓挫したところから派生したネタでした。
玉虫厨子について(というか構造色について)はまたいつかやろうかなと思います。書けるだけのネタが集まれば、ですが(^^;

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親切な先輩が深夜に洗顔

もうちょっと更新ペースを早めたいんだけど、なんとなく忙しいような気になってサボっちゃってます。GUPPYです(^^;

さて今回は日本語の発音のお話。
英会話を勉強している人が「英語って同じ文字なのに違う発音があったりしてややこしい。日本語はひとつの文字にはひとつの音しかないのにさ」なんてことを言って挫折していることがあるらしいです。
実はこの「ひとつも文字にひとつの音」という認識、間違ってたりします。
日本語でも、文字が同じでも音が違うことはあるんです。

では、確かめてみましょう。
以下の4つの言葉を声に出して読んでください。

1.身体(しんたい)
2.新米(しんまい)
3.心外(しんがい)
4.親愛(しんあい)


……わかりますか?
わからない方は、「ん」部分に気を遣って読んでみましょう。
なんとなく、違うような気がしてきませんか?

さて、答え合わせです。
1.身体:n音(舌先が上の歯茎の裏側に当たる)
2.新米:m音(唇を閉じる)
3.心外:ng音(舌の奥の方が上あごに当たる)
4.親愛:無音(口を閉じず、舌も使わない)

このように、日本語の「ん」には4種類の発音があるわけなんです。
それぞれの使い分けは、「ん」の後にくっつく音によって決まります。
n音:さ、た、な、ら、ざ、だ行
m音:ま、ば、ぱ行
ng音:か、が行
無音:あ、は、や、わ行
なお、「ん」で終わる言葉の場合、基本は無音なのですが、会話中などでは後に続く言葉の最初の文字によって変わります。(例:自然がいっぱい=後に「が」がつくのでng音)

そんなわけで、難しい使い分けもネイティブは考えなくてもできちゃってるから気づかないというお話でした(^^

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あけました。おめでタイ?

あけましておめでとうございます。当blogも二度目の新年を迎えることができました。今年も当blogをよろしくお願いします。

さて、正月です。正月といえば縁起物。縁起物といえば「おめでタイ」とも称される鯛でしょう(無理矢理な論理展開(笑))
さて、そんな鯛ですが、マダイの他にもアマダイ、キンメダイ、イシダイ、フエダイ、マトウダイ、スズメダイ、アコウダイ、ブダイ、イトヨリダイなどなど、ずらり並べると200種を超える仲間がいますね。
しかし、縁起物だからと言いながら金目鯛の煮付けなど食べているそこのあなた、残念ながら間違いです。確かに、あの真っ赤な体などを見ていると、それだけでめでたい気分にもなろうというものですが、生物学的にはマダイとは近縁種ですらないのです。
それどころか、上で挙げたどれもがキンメダイ同様に(というには少々大げさではあるのだが)マダイとは何の関係もない魚なのです。
調べた限りでは、マダイの仲間であるスズキ目タイ科に属するのはマダイの他にチダイ、キダイ、クロダイ、ヘダイなど十数種のみ。他の魚たちは、タイが日本人にとって重要な意味を持つ魚であるがために、体色が赤いから、横から見た形がマダイに似ているから、食味が似ているからなどの理由であやかってつけられたいわゆる「あやかりタイ」と呼ばれるものなのです。

ここでひとつ、生物学的分類についておさらいしておきましょう。
例えば人間の場合、一番細かい分類で言うと、「動物界脊索動物門脊椎動物亜門哺乳綱サル目真猿亜目狭鼻下目ヒト上科ヒト科」となるわけですが、忘れて良いです(笑)「サル目(霊長類のこと)ヒト科」とだけ覚えておけばいいでしょう。
さて、それを踏まえて。マダイは上で示したとおり、スズキ目タイ科に属します。また、あやかりタイの仲間たちも、多くはスズキ目には属しています。要は、マダイをヒトとすると、フエフキダイやらアマダイやらイシダイやらはゴリラやらオランウータンやらマントヒヒだったりするんだというレベルでの違いなんだということです。
しかし、キンメダイやマトウダイ、アコウダイなどはスズキ目ですらありません。キンメダイはキンメダイ目(エビスダイ、イットウダイなども含まれます)、マトウダイはマトウダイ目(マイナーですが、カガミダイ、ヒシダイなどという仲間がいるそうです)、アコウダイはカサゴ目に含まれます(ごく近い仲間にメバルなど)さっきのマダイ=ヒトという解釈になおすと、牛だったり馬だったり犬だったりするのがこれらの魚なわけですね。
さらにさらに、アフリカ原産のティラピアという魚(大航海時代onlineのプレイヤーなら「テラピア」で通じますよね)なのですが、この魚、淡水魚なのにも関わらず「チカダイ」などという名前で流通していたりします。もっとも、生物学的にはスズキ目カワスズメ科となるので、キンメダイなどよりは近縁なのですが、え〜と……ワオキツネザルあたりがこいつの居所でしょうかね(笑)

そんなわけで今年もこんな調子でやっていこうかと思います。
改めて、本年もよろしくお願いしますm(_ _)m

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今年一年ありがとうございました(^^

2週間に1回の更新が当たり前になってきてちょっと危機感を感じてます(^^;
とりあえず、年内最後の更新のつもりなので、ちょっとそんなネタです。

12月31日は大晦日。
さて大晦日、当たり前のように呼んでいますが、「晦日」って何なのでしょう?

まず、晦という字について。これ一文字だと「つごもり」と読みます。古文の授業で知った方も多いでしょうが、つごもりとは一ヶ月の終わりのことを言います。
この言葉、もともとは陰暦で使われていたもので、満月の状態から月が欠けてゆき、見えなくなることを「月篭り=つごもり」と呼んだのが語源だとか。陰暦の一ヶ月は新月から満月を経て再び月が見えなくなるまでなので、そのまま月末を指す言葉として使われていたわけですね。

また「みそか」という読みは「三十日」からきています。つまり、そもそも晦日という漢字は当て字なのですね。

てことで、やっつけではありますが年内最後の更新をさせていただきました。
次回更新予定は元旦。新年の挨拶をきっとさせていただきますよ〜
それでは皆様、良いお年をお迎えくださいませ♪

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